終身保険のメリット・デメリット解説|ドル建て保険は要注意

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終身保険は一生涯の保障を受けることができる生命保険のことです。非常に使い勝手の良い保険ですが、あなたはメリットとデメリットについて理解できていますか?

●「終身保険のデメリットを知りたい」
●「終身保険で貯蓄しない方が良いって本当?」
●「そもそも終身保険ってなに?」

終身保険は一生涯の保障を受けつつ解約返戻金も受け取れる便利な保険です。一方で『保障も貯蓄も中途半端』という特徴を持っています。特にドル建て終身保険に加入すると、為替相場の影響を受けるので保険金が増減する可能性があります。注意しましょう。

【この記事を読むことで】

終身保険の特徴を理解できます
メリット・デメリットを理解して終身保険を活用できるようになる
自分に合った保険を選べるようになります

生命保険3つの基本形のひとつ「終身保険」とは

生命保険には大きく分けて以下の3つの種類があります。

定期保険
終身保険
養老保険

生命保険のほとんどの商品は3つの種類のいずれかに分類されます。それぞれの特徴が異なるので、自分のライフスタイルに合わせて保険商品を選ぶ必要があります。

定期保険は安い保険料で加入できることが魅力です。養老保険は死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる保険で、保障と貯蓄の両方で備えることができます。終身保険は払込期間を設定し、一定の期間保険料を払うことで一生涯の保障を受ける保険です。

ほぼ全ての保険商品は3種類のいずれかに分類されます。期間限定でも格安で大きな保障が欲しい場合は定期保険。一定期間の保障と高い貯蓄性が欲しい場合は養老保険。一生涯の保障が欲しい場合は終身保険。それぞれの保険の特徴を理解したうえで、自分はどの保険を使うべきなのか考えるようにしましょう。

終身保険3つのメリット

終身保険には主に3つのメリットがあります。

補償が一生涯続く
貯蓄性がある
保険料がずっと変わらない

終身保険は一生涯の保障を受けつつ、いざという時には解約返戻金を受け取れます。保障と貯蓄、両方の特性がある保険です。

保障が一生涯続く

終身保険は払込期間を設定できます。一定の期間保険料を払うことで、その後の保険料を支払わなくても一生涯の保障を受けることができます。払込期間は保険商品によってさまざまで、「◯年払い」と期間を設定する商品や、「◯歳まで」と支払い年齢を設定する商品、終身払いの商品もあります。

貯蓄性がある

補償が必要なくなった時や、まとまったお金が欲しい時に解約することで解約返戻金を受け取ることができます。払込期間終了後は、払った保険料よりもお金が増えて返ってくる可能性があるので、いざという時の貯蓄先としても活用することができます。

保険料がずっと変わらない

終身保険の保険料は一定です。若いうちに加入することで、比較的安い保険料で加入し続けることができます。保険料が一定なので、家計管理やライフプランを立てやすくなるメリットもあります。

終身保険3つのデメリット

終身保険のデメリットは以下の3つです。

保険料が割高
解約返戻金の元本割れリスク
資産運用としての利回りは低い

終身保険は保障と貯蓄の両方の側面を持っていますが、保障と貯蓄どちらも中途半端な特徴を持っています。保障を充実させたいなら定期保険、貯蓄を充実させたいなら投資信託を利用した方が良いでしょう。

保険料が割高

他の条件が全く同じなら、掛け捨ての定期保険よりも終身保険の方が保険料が高くなります。安い保険料で多くの保険金を受け取りたいのであれば、掛け捨ての定期保険を使用した方がよいでしょう。

解約返戻金の元本割れリスク

終身保険は解約返戻金を受け取れることが魅力のひとつですが、解約の時期によっては払った保険料よりも返戻金の金額が下回る可能性があります。特に短期で解約すると解約返戻金が少なくなる可能性が高いです。解約返戻金の金額は定期的にチェックして、短期間で解約しないように注意しましょう。

資産運用としての利回りは低め

支払った保険料よりも多くの解約返戻金を受け取れることが終身保険の魅力ですが、他の資産運用商品と比較すると利回りは低くなります。終身保険は『保険』なので、貯蓄だけでなく、保障に対するコストも必要です。資産運用が目的ならば、株式や投資信託の方が効率よく資産を増やせます。

ドル建て保険の場合は要注意

最近人気が高まっている保険商品が『ドル建て終身保険』です。保険料の支払いから、保険金と解約返戻金の受け取りまでドルで行う終身保険です。日本よりも金利が高い米国で運用できるメリットがある一方で、注意しなければいけないこともあります。

ドル建て保険は為替相場の影響を受けます。受け取った時の為替レートの影響で、想定よりも保険金が増減する可能性があります。受け取れる保険金や解約返戻金の金額が想定よりもブレてしまうリスクがあることを考えておきましょう。

さらに終身保険は長期間の保険です。期間が長ければ長いほど為替の変動は読めなくなります。想定よりもお金が増える分には嬉しいですが、減ってしまう可能性もあることを考えておきましょう。

迷ったら専門家へ相談

終身保険は一生涯の保障を受けることができる便利な保険です。一方で保障と貯蓄性が中途半端というデメリットもあります。安い保険料で大きな保障を受けたいなら定期保険、貯蓄性を重視したいなら株式や投資信託を選んだ方が良いでしょう。

自分が何を重要と考えるかで、どの保険を利用するか考えましょう。しかし、世の中には数多くの保険商品が存在しています。その中から1番自分に適した保険を選ぶことは難しいでしょう。そんな時は専門家に頼ることをおすすめします。特定の企業に所属せずに独立した立場で資産運用のアドバイスを行ってくれるIFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)という専門家がいます。

IFAを活用するメリットは以下の通りです。

保険、投資など複数の選択肢から最適な方法を助言してくれる
中立的な立場で専門的な助言ができる
長期的なパートナーとなりあなただけに最適なプランを提示してくれる

専門家へ相談すると「結局自分の所属している企業の商品をすすめられるのでは?」と心配する方も多いと思います。IFAは独立した資産運用アドバイザーなので、公平な立場からあなたに1番良い選択肢を助言してくれます。自分に1番良い商品が見つけられない方は、ぜひ一度ご相談ください。

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