「保険いらない」といわれる4つの理由|生命保険が必要な人の特徴とは

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「保険いらない」といわれる4つの理由|生命保険が必要な人の特徴とは

日本は保険大国です。生命保険文化センターのデータ「生活保障に関する調査」によると日本人の約8割が生命保険に加入しているそうです。しかし、ここ数年の間に「保険はいらない」という意見が多くなっていることをあなたはご存じでしょうか?

  • 「なんで保険がいらないの?」
  • 「今加入している保険は無駄になっていない?」
  • 「保険に加入していなくて後悔することはないの?」

世の中には保険がいらない人と保険が必要な人がいます。自分の置かれた状況によって、保険を活用するか考えるべきです。今回の記事では「保険はいらない」といわれている3つの理由について解説します。保険の機能について理解して、自分に必要な保険を考えられるようになりましょう。

〈結論〉 保険がいらない人と必要な人がいる。保険会社はあなたの代わりにリスクを背負ってくれる。目的と貯蓄額から保険が必要か考える。

【この記事を読むことで】

  • なぜ「保険はいらない」といわれているのかわかります。
  • 保険の役割がわかります。
  • 貯蓄型保険と投資の役割の違いがわかります。
  • 自分に必要な保険がわかります。

保険がいらない4つの理由

保険はとても大きな出費です。1ヶ月でみると数千円程度ですが、10年以上支払うと数百万円の支出となります。いらない保険があるなら、加入しない方が良いですよね。

保険がいらないといわれている4つの理由について解説します。いらない理由を知ることで、どんな保険が不要なのか考えることができるようになります。

①日本は国民皆保険制度

日本は国民皆保険の国です。全ての国民は健康保険料と年金を納めることになります。もし自分に何かあった時には、国の制度として補償を受けることができます。

病院で治療する場合は、3割負担で治療を受けることができて、高額な治療を受ける場合は高額療養費制度を活用することができます。亡くなった時には遺族年金、障がい者になった場合は障害年金など、手厚く年金と医療費のサポートを受けることができます。きちんと年金を納めておけば、老後の生活資金として国民年金を一生涯受け取ることが可能です。

日本は世界でもトップクラスの保険制度を持った国です。そんな国で民間の保険による手厚いサポートが必要でしょうか?

②保険を利用する可能性は非常に少ない

働き盛りの時期に不運にも亡くなってしまった時に「家族に迷惑をかけたくない」という思いで保険に加入する方も多いのではないでしょうか。

令和元年度の「簡易生命表(厚労省)」によると40歳男性の死亡者数は1,000人あたり0.93人、女性の場合は0.56人です。30代以下になるとさらに可能性は低くなります。必要最小限の保険料を支払うのは良いですが、起こる可能性が限りなく低いことに多額の保険料を支払うことは良くないですよね。

③貯蓄しておけば大丈夫

実は『貯蓄+公的保険』でほとんどのトラブルに対処できます。生命保険文化センターの調査によると入院治療1日の治療費は約2.3万円、平均在院日数は29.3日。合計で約70万円あれば、ほとんどの医療費を賄うことができます。多くの人にとって、70万円の貯蓄は無理な金額ではないですよね。

④貯蓄型保険は割高

保険の中には、貯蓄型の保険もあります。支払った保険料以上の解約返戻金を受け取ることができる商品です。この商品を利用して貯蓄を増やそうと考える人もいます。しかし、貯蓄型保険で資産形成をすることはオススメしません。

貯蓄型保険の保険料には、保険会社に支払う手数料が含まれています。手数料を差し引いた残りの金額を運用してお金を増やす仕組みなので、貯蓄型保険で備えるよりも投資などで資産形成した方が資産を増やすことができます。

「保険いらない」はウソ

ここまで保険がいらない理由について解説してきましたが、全ての人に保険がいらないということではありません。いらない保険もありますが、保険が必要な人もいます。すべての人に「保険はいらない」という話は当てはまりません。

貯蓄がないタイミングで、万が一のことがあった場合に1番困ります。保険に加入していれば、保険会社は約束した保険金を必ず払ってくれます。貯蓄が十分に持っていない時は保険を活用すべきです。保険会社はあなたの代わりにリスクを背負ってくれる役割を持っています。

保険が必要な人

保険はトラブルが発生した時のために備えるものです。備えが十分にある人であれば良いのですが、貯蓄が十分にない場合は家計への負担が大きくなります。万が一の時に、家計へのダメージが大きすぎる人の場合は保険を活用した方が良いでしょう。

扶養する家族がいる

扶養する家族がいる場合、生活費以外のお金が必要になってくることが多くなります。学費、家の修繕など想定外の支出が多くなってしまうので、公的保険では足りない場合もあります。扶養する家族がいる場合には、公的保険でカバーできない金額を保険で備えるようにしましょう。

貯蓄があまり無い

貯蓄が用意できていない状態の時に保険を活用することを考えましょう。貯蓄が増えるまで時間がかかります。その過程で万が一のことがあった場合、対処することができません。十分な貯蓄ができるまでの期間、最低限の保険に加入して貯蓄が十分にできたら解約すると良いでしょう。

お金が必要な時期が決まっている

お金が必要な時期が決まっている場合、保険を活用することでローリスクでお金を増やすこともできます。資産運用でお金を増やそうと思った場合、株式投資信託などを活用した方がお金を増やすことができます。しかし、投資でお金を増やす方法では、タイミングを間違うとお金が減ってしまう可能性があります。

例えば株式投資で子供の学費を用意しようと思った時に、18歳のお金が必要なタイミングで株式相場が暴落してしまうかもしれません。

保険を使って必要なお金を用意する場合、大きくお金を増やすことはできませんが、必要なタイミングで確実にお金を用意してくれます。相場変動のリスクなどを、あなたの代わりに保険会社が背負ってくれているからです。

目的から必要な保険を考える

多くの人は貯蓄しているので、保険が必要ない人も多いでしょう。しかし、全ての人にとって保険がいらないという単純な話ではありません。保険で備えないと後で後悔してしまう人もいます。インターネットやSNSで見た情報を鵜呑みにして、保険を解約しないように注意しましょう。

死亡した場合や入院した場合を想定して必要なお金を試算してみましょう。この時、健康保険や年金などの公的保険を考えて計算することが重要です。計算した結果、今持っている貯蓄で十分対応できる方は保険はいりません。貯蓄では足りない方は、一時的に保険を活用することをオススメします。

大切なことは目的から手段を考えることです。どんな目的でどれくらいのお金が必要なのか?そのお金を用意するには保険なのか?投資なのか?よく考えるようにしましょう。

必要なお金の計算方法や、手段が分からない方も多いと思います。そんな時は専門家へ相談しましょう。IFAという資産形成の専門家へ相談すると、あなたに合わせた資産形成のプランを教えてくれます。

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