【初心者必読】ドル建て保険で貯蓄する3つの落とし穴『保険=保障+貯蓄』

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【初心者必読】ドル建て保険で貯蓄する3つの落とし穴『保険=保障+貯蓄』

ドル建て保険への加入を考えている人のほとんどが「貯蓄を増やそう」と考えているのではないでしょうか。ドル建て保険について調べてみると、ドル建て保険の貯蓄機能だけに注目して説明している情報ばかりが目立ちます。

「米国は金利が高いのでお金が増える」 「円安になれば為替差で利益を出すことができる」

このような説明が多いので「ドル建て=貯蓄の手段」と考えてドル建て保険を検討している人も少なくありません。しかし、貯蓄だけの目的でドル建て保険に加入することは、あなたにとって良くない場合があります。

保険は『保障』と『貯蓄』を合わせた商品です。貯蓄という機能だけで判断しない方が良いでしょう。『保険=保障+貯蓄』と考えるとドル建て保険の使い方が見えてきます。

ドル建て保険で貯蓄を貯めようと考えている人が陥ってしまう3つの落とし穴と回避方法をご紹介します。落とし穴を回避するために必要なキーワードは『保険=保障+貯蓄』です。

【この記事を読むことで】 ・ドル建て保険で貯蓄する際に気を付けることが分かります。 ・ドル建て保険を有効活用して貯蓄する方法が分かります。

【結論】 ドル建て保険は『保障+貯蓄』で考える。保障と貯蓄の両にらみでドル建て保険を活用するのは良い。貯蓄だけの目的であればドル建て保険以外の方法を考える。

ドル建て保険のメリット

保険は『保障+貯蓄』で成り立っています。保障と貯蓄の両面からドル建て保険のメリットを整理してみましょう。メリットとデメリットを比較することで、ドル建て保険の強みと弱点を見ることができます。

円建てより保険料が安い

円建てよりも金利の高い米国で運用することで、少ない保険料を元手に保険金を用意することができます。そのため、保険金が同じ金額でもドル建て保険の方が安い保険料で加入することができます。

保障機能:さまざまな保障機能

ドル建て保険といっても、終身保険、個人年金保険、養老保険などさまざまな保険があります。それぞれ死亡保険金、老後の年金、介護保障、3大疾病保障等の機能がついており、いざという時に保険金をドルで受け取ることができます。保険金支払い時に円安になっていた場合、予定より多くの保険料を日本円で受け取ることができます。

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貯蓄機能:保険金や解約返戻金が増える

円からドルへ、ドルから円へ、両替をする時に為替差が生じます。為替の差額により利益を出すことができます。

例えば1ドル95円の時に円をドルへ両替して、1ドル100円の時にドルを円に戻せば1ドルあたり5円お金を増やすことができますよね。これを「為替差益」といいます。ドル建て保険も、為替差益で保険金や解約返戻金を大きく増やすことができます。

日本よりも米国の方が金利が高いので、金利差で利益を出すことができることも魅力的です。日本の銀行に預金しているより、外貨に変えて持っていた方が将来の資産が増える可能性があります。

ドル建て保険3つの落とし穴

ドル建て保険の特徴とメリットを理解できたところで、デメリット(落とし穴)を確認していきましょう。

ドル建て保険は為替や金利が影響してくるため、通常の円建て貯蓄型保険に比べて注意すべきことが多いです。これから紹介する3つの落とし穴に気をつけてドル建て保険に加入するようにしましょう。

為替手数料がかかる

ドルと円を両替する度に為替手数料が発生します。円建て保険では発生しない余計なコストが発生してしまうことを覚えておきましょう。

長期間保険料を支払うほどに為替手数料が発生する回数が増えるので、長期間の保険料支払いは不利になる可能性があります。

タイミングによっては損をする

為替相場は24時間常に変動しています。保険金を受け取るタイミングで円安になれば、受け取れる金額が増えます。逆に円高になってしまった場合、受け取れる保険金が減ることもあります。タイミングによっては損をしてしまう可能性があることも覚えておきましょう。

元本保証なし

保険は「〇〇年後には決まった金額を受け取れる」と保証してくれます。保険会社が元本を保証してくれていることが保険で貯蓄する魅力の一つです。しかし、ドル建て保険には元本保証がありません。ドルで保険金を受け取ってから円に両替するので、為替相場によって受け取れる保険金が変動します。「確実に〇〇万円受け取れます」とは言えないので、元本保証はできません。

ドル建て保険加入前に知るべきこと

ドル建て保険を貯蓄の機能だけで考えてはいけません。貯蓄だけを目的とするのであれば、他の方法をオススメします。

ドル建て保険は、あくまでも『保険』です。ドル建て保険と上手に付き合う方法をお伝えしていきます。

保険=保障+貯蓄

保険とは『保障』と『貯蓄』の機能を備えた商品です。保障の部分では、あなたに何かあった時に保険金を受け取れます。貯蓄の部分では、支払った保険料より多めに解約返戻金を受け取る事ができます。

保険という商品は、いざという時にあなたが受け取れる保険金を保険会社が保証してくれるメリットがあります。そのためには手数料を保険会社に支払う必要があります。

貯蓄だけの目的でドル建て保険に加入することは、余計な手数料を支払う事になるためオススメできません。

ドル建て保険をオススメする人

保障の機能が必要で、なおかつドルで資産運用したい人にはドル建て保険がオススメです。保障と貯蓄の両にらみで活用するのは良い選択肢だと思います。ドル建て保険の中でも保障機能が手厚い商品貯蓄機能が手厚い商品があります。自分の欲しい機能を考えてバランスを見ながら商品を選びましょう。

ドル建て保険をオススメしない人

ドル建て保険で貯蓄をしようと考えている人は要注意です。ドル建て保険で運用することでお金を増やすことができるかもしれませんが、『貯蓄』という役割だけで考えると他の投資方法の方が効率的である可能性が高いです。

例えばNISAという制度を使えば、投資で得た利益は非課税で取引手数料も無料である場合が多いです。投資対象が株式ですがコスト(手数料や税金)が少ない分、ドル建て保険より効率よく運用することができます。

もし貯蓄だけのためにドル建て保険に加入しようと考えているのであれば、再検討した方が良いでしょう。

ドル建て保険へ加入すべきか迷ったら

ドル建て保険の落とし穴についてご理解頂けたと思います。しかし、資産運用など考えたこともない初心者の方は「結局、自分はどうしたら良いのかわからない」と思う人も多いはず。

そんな人は、資産運用の専門家を頼りましょう。『IFA』という投資アドバイザーに相談することで、あなたに合わせて効率良く資産運用する方法をアドバイスしてくれます。ぜひ一度ご相談ください。

【結論】
ドル建て保険は『保障+貯蓄』で考える。
保障と貯蓄の両にらみでドル建て保険を活用するのは良い。
貯蓄だけの目的であればドル建て保険以外の方法を考える。

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